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けんすけ@生涯現役~60にして立つ~
定年後起業のけんすけです。
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『嫌われる勇気』は言わずと知れた大ベストセラー啓発本です。
はっきり言って、この本は【衝撃】でした。
今までの人生観や世間一般の常識を根底から覆す、メガトン爆弾級の破壊力です。
私は、この本を読んで、見慣れているはずの周りの風景が一変しました。
私の周りから「過去」と「未来」が消滅したのです。
現在がひとつの点となって、一切のわだかまりから解放されました。
意味が分からん!
とお怒りの方は、ぜひこの先も読み進めてください。
原因論と目的論
この本では、アドラー心理学のエッセンスを、青年と哲学者の会話という形式をとって紹介しています。
青年は読者が抱くであろう疑問を代弁していて、会話を読み進めるうち、読者は哲学者に説得されていきます。
そして最後には、青年と共に、新しい人生観に目覚める、という展開ですね。
この本の第1章で、早くも世間の常識は覆されます。
それは原因論から目的論への、コペルニクス的転換です。
何某かの原因があって結果がある。これが世間の常識です。
これを原因論と言います。
これに対し、
「人はみな、目的に沿って生きている、原因を探るのは目的の正当化にすぎない」
というのが目的論です。
例えば、レストランでウエイターがあなたの上着にコーヒーをこぼしたとします。
あなたは怒りにまかせて、怒鳴りつけました。
上着が汚れたという原因があって、怒鳴ったと考えるのが原因論。
大声を出してウエイターを屈服させる目的で、怒りという感情を捏造したとするのが目的論です。
アドラー心理学は、この目的論で、トラウマという現象も含め、過去が現在を作るという考えを丸ごと否定したのです。
過去が現在を作るのであれば、過去が変わらない以上、現在を変えることはできません。
アドラー心理学では「人生はこの瞬間からでも変わる」ことを訴えています。
その根本は、この目的論にあるのです。
両者の根本的な違いは、原因論が人生を過去から未来へ続く「線」で捉えているのに対し、目的論は過去や未来から切り離された「今」としている点です。
人間は「今」自分にとって必要な目的を果たすために「行動」している、これがアドラーの基本的な考え方です。
全ての悩みは人間関係に帰結する
人の悩みは様々ですが、どんな悩みも、突き詰めると人間関係に行き着きます。
もし、宇宙の中のただ一人の存在であれば、劣等感はもちろん、孤独さえも感じません。
孤独は「いて欲しい他者」がいないことから生じます。
もともと他者がいなければ、孤独という概念自体存在しないことになります。
そうして一切の悩みは消滅します。
人間は他者との関わりの中で生きているので、そこに悩みが生じます。
悩みの根本原因は「劣等感」です。
劣等感は他者との比較の中で生まれます。
収入、容姿、性格、などなど。
自分が人より劣っていると感じると、劣等感を抱きます。
でもそれらは、「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」の問題なのです。
主観はいかようにも変えられます。
例えば身長が低いことにコンプレックスを持っていたとしても、相手を威圧しないで寛がせる体形と捉えれば、たちまち長所に転換します。
全ての人間は、同じではないけれど、対等だと考えます。
会社、学校、家庭など、あらゆるシーンで上下関係を取り払えれば、他者は敵ではなく、仲間となります。
同じ劣等感を持つなら、他者との比較でなく、理想の自分との比較するようにしましょう。
健全な劣等感は、向上心につながります。
全ての人間は同じ平面上にいて、それぞれの課題を胸に前へと歩いて行く。
それがあるべき姿と考えます。
承認欲求と自由
アドラー心理学では承認欲求は完全否定されます。
他者からの評価を第一にすると、評価されない行動は、たとえそれがよい行いであってもやらなくなります。
人間は他者の期待を満たすために生きているわけではないのです。
他者の期待を求めすぎると、他者の人生を生きることになります。
承認欲求の否定は、傍若無人にふるまうことではありません。
ここで「課題の分離」という考えが登場します。
自分の課題と他者の課題を、完全に分離するのです。
自分のことを他者がどう思うかは、他者の課題であって、自分の課題ではありません。
課題を分離する基準はシンプルで、その選択による結末を最終的に引き受けるのは誰か、を考えればいいのです。
そして他者の課題には踏み込まないようにします。
例えば、勉強するかしないかは子供の課題であって、親の課題ではありません。
子供にムリヤリ勉強させることは、他者の課題に踏み込んだことになります。
できる限りサポートはするが、最終的に勉強するかしないかは子供の判断に任せる、これが課題の分離です。
他者が自分の思い通り動かなくとも、信じることができるか、それもまた人生の課題となります。
他者の視線を気にするのは、自分をどう評価するかという他者の課題を、自分の課題と混同することです。
しかしこの課題の分離は、人間関係の最終目標ではなく、むしろ入り口です。
課題が未分離だと、対人関係に見返りを求めてしまいます。
これだけしたのだから、その分返してもらって当然だと。
またその逆もあります。
課題を分離することで、見返りに縛られる人間関係を断ち切らねばなりません。
他者の承認欲求を求めれば、自由から遠ざかります。
自分に嘘をつき、周りにも嘘をつき続ける、不自由な生き方と言えます。
自由は「嫌われる勇気」を持つことで、初めて得られます。
他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを払うことで、人は自由になるのです。
対人関係のカードは常に自分が握っているということを忘れないことです。
共同体感覚
対人関係のゴールは共同体感覚です。
他者を仲間だとみなし、自分の居場所があると感じることが共同体感覚です。
他者の評価を気にする生き方は、他者が自分の欲求を満たしてくれることばかりを期待しているという点で、自己中心的だと言えます。
「わたし」は世界の中心にいるわけではなく、あくまで共同体の一部です。
他者を仲間とみなし、この人に何を与えられるかを第一に考える。
そうやって、共同体に対しコミットすることで、共同体への所属感を得られます。
例えば買い物ひとつとっても、払ったお金がいろいろと巡り巡って、共同体の役に立つ。
これもひとつの貢献です。
共同体は学校とか会社とか、狭い範囲だけを指すものではありません。
広く、社会全体・国家・自然も含めたこの地球全体もひとつの共同体です。
狭い共同体で行き詰ったら、より広い共同体に目をむけようにします。
課題の分離を実行し、その先の共同体感覚に至るには、縦の関係をやめ、横の関係に切り替える必要があります。
人間関係は往々にして縦になりがちです。
会社はもちろんですが、友人関係、家族関係でも上下が意識されます。
そうではなく、すべが「横の関係なのだ」と発想を切り替えます。
だから相手を「ほめても叱ってもいけない」のです。
ほめるも叱るも、上下関係から出た言葉です。
親が子供を褒める時、親子に上下関係が生まれます。
子供は褒められることを目的とした行動をするようになります。
他者の評価を第一とする発想が、刷り込まれてしまいます。
だから他者に対しては、褒めるのではなく、感謝を伝え、勇気づけをするようにします。
課題に立ち向かう勇気を与えるように努めます。
感謝の言葉は、自分が他者の役に立ったことを実感させます。
自分に価値があると思えた時だけ、人は勇気を持てるのです。
今この瞬間から幸せになる
幸せを得るには、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つが必要です。
「自己受容」とは、自分に変えられるものと変えられないものを見極め、受け入れることです。
言い換えると、100点を理想としつつも、60点の自分を認めるということ。
認めた上で、70点にするには何ができるか考えることです。
至らぬ自分を認めるのは勇気が要りますが、これを肯定的な諦めと呼びます。
「他者信頼」とは、いっさいの条件をつけずに他者を信頼することです。
あなたが裏切らないなら信頼しましょう、では課題の分離ができていません。
裏切る裏切らないは相手の課題であって、自分の課題ではないからです。
全ての他者を無条件に信頼せよということではありません。
関係を結びたくない他者とは関係を切ればいいのです。
切る切らないは、あなたの課題となります。
「他者貢献」は、共同体の誰かの役に立つことです。
誰かの役に立つことで、自分の価値を見出すことができます。
他者貢献とは「わたしの価値」を実感する行為なのです。
ここに幸福の源泉があります。
自分が役に立っているという「貢献感」が持てれば、共同体感覚を得て、幸福になります。
すなわち、幸福とは貢献感である、これがアドラー心理学の幸福の定義です
特別な存在になろうとしてはいけません。それは承認欲求に根差しています。
普通である自分を認める勇気を持ち、今この瞬間を大事にしましょう。
人生は過去から未来につながる一本の線だと捉えがちですが、そうではなく、今この瞬間という点の連続です。
この瞬間に集中していれば、過去も未来も見えなくなります。
瞬間を大事にしていないから、ぼんやりと見える過去や未来に心乱されるのです。
計画的な人生など、不可能です。
「いま、ここ」を真剣に丁寧に生きることこそが人生であり、人生は瞬間瞬間、常に完結しているのです。
まとめ
いかがでしたか。
なかなか強烈なメッセージの連発でしたね。
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