斎木 楊
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「まずは目の前のことをしっかりやります」
新入社員の中でも、
謙虚で礼儀正しく真面目な方がいると思います。
「いや、自分は、、」
「えっと、そうじゃなくって、、」
自分の意見を持つのは大事ですが、
結果も出てなくて実力もないくせに、
いきなり否定から入って相手を不快にさせるキャラとは正反対で、
大変好印象の方です。
「まずは目の前のことをしっかりやる」
と聞いて確かに身が引き締まる思いがするのですが、
しばらく同じ発言が繰り返されると、
だんだん、
「その目の前のことは、一体全体何に繋がっているのか」
という疑問が湧いてくると思います。
なので、この発言の前には、
「先を見据えて」
とつけるのが大事かもしれません。
がむしゃらにやる、
言われたことを素直にやる、
一生懸命やる、
確かに大切な姿勢ですし、
それがないとそもそもたどり着けないのかもしれないのですが、
「それはどこに向かっているのか」
やりながら頭の片隅にでも、
意識するのとしないとでは、
数年後大きな差どころか雲泥の差になってしまうんじゃないかと、
はっとさせられました。
たいしてやってもいないくせに、
ちょっとませた口ぶりで、
「それって何に繋がるんだよ?」
「やって意味あんの?」
「ただの自己満じゃん」
ていう発言を今までどこかで聞いたことがあったり、
あるいは自分が無意識に発していたりしたこともあるかもしれませんが、
「うだうだ言わずにやれよ」
っていう返しをする前の数秒に、
念の為、聞き入れた方がいい可能性もあるかもしれません。
逆に、早い段階から、
この手の進む方向にブレーキをかける発言を自分に向けて、
「このまま進んでも先はないな」
と思って方向転換ができた場合、
それはそれで、
ただただ素直に真面目に、
「目の前のことをしっかりやります」
だけのお利口であるケースよりも、
ずっと自分の人生に対して誠実と言えるかもしれません、
という概念を持ってから、
わりとすぐに組織を辞めて、
方向転換をする人をなんとも思わないか、もしくは前向きに思うようになり、
自分も肩の荷が降りてフットワークが軽くなる感覚を覚えるようになりました。
なので、これを読んでいただいている方も、
「先を見据えて、目の前のことをしっかりやる」
ということを意識すると、
いい方向に進むことができるんじゃないかなと思います。
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