斎木 楊
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会社を辞めて所属するものがなくなった時、
もう自分を縛るものはないと感じる一方で、
頼れるのは自分しかいない、という重圧感や孤独感を心のどこかに覚えた経験がある人もいるかと思います。
どのタイミングで個人事業主に登録するかに依りますが、
今日は、自分がゼロベースで登録をした時に、
まず感じたことをお伝えしようと思います。
個人事業主に登録した時に感じること
それは、
「国との距離感」
が変わったということでした。
会社員時代は、個人と国の間に企業があったので、国の存在をそこまで意識することはありませんでしたが、
独立したら、税や社会保険を直接国におさめることになります。
国民年金とか住民税の納付書とか見たときに、「うっ」とくる感覚を味わったことがある人もいるかと思います。
治安維持やゴミの回収にかかる費用など、
国の運営に関わる維持費用が身の回りでは常に発生していて、
実はあらゆる社会的サービスを享受していたなんてことは、小学校の社会科で教わった以来で、
頭では無意識的に分かっているかもしれませんが、身をもって自覚することができます。
個人事業主に登録するためには近くの税務署に行きます。
行ってみれば分かりますが、
なんとも言えない重々しい感じと、
淡々とした感じに、何か権威のような雰囲気をまざまざと感じさせられます。
意外にも職員の方々はいたって親切に対応してくれました。
それは、自分が、税金を納める宣言をしに行っているわけだから、
有意なポジショニングをとっているんだと勝手に強がっていたので、
そう映っただけなのかもしれませんが、実際は、手のひらの小さな人間であることを否が応でも意識させられました。
国の前に自分を差し出すと、社会的な体裁を急に意識する感覚を味わいます。
学歴や職歴とか過去の自分がどうだったかは関係なくて、
今現在の自分と目の前の国における今後の関係性が大事なんだと考えさせられます。
個人事業主登録から間もない頃、
体調不良で病院に倒れこむように行った時に、診断書の職業欄が、
「不明」
と書かれているのが、ちらっと目に入った時は、
何ともいえない不安で、どっと体調が悪化したような気がしたことを覚えています。
個人と国の距離感が変わると、
もっと言えば、この国の社会経済システムについても考えさせられようになります。
普段の生活の中で、一体どれだけの人が、
「自分が資本主義経済の中で生きている」
ということを常に自覚しながら生きているでしょうか?
学生時代に、マクロだミクロだなんて経済学をそれなりに勉強していた自分にとっては何とも皮肉な話ではありますが、
個人事業主に登録してみたら、リアルに資本主義経済を意識するようになりました。
けれども、この経験のおかげで、
「どうやったら、この資本主義経済システムの中で上手く生きることができるのか」
という至ってシンプル且つ根源的な問いにたどり着くことができました。
さらには、この国とかシステムとか、大きな存在を前に、
そういうもんだからしょうがないと、ひれ伏してしまうんじゃなくて、逆に
「たった一回切りの人生だから、この大きな枠組みを利用して、生き抜いてみよう」
という気概が芽生えました。
会社員を辞めたり、何かで独立しようと考えるとまずは、
あっちに行ったり、こっちに行ったり、いろんなノウハウを集めようとするかもしれません。
でも、そもそもの自分と社会の関係性についてあらためて目を向けて、
この資本主義経済システムの中でどんな考え方もを持って、どんな行動をするとよいのか、
そもそもの礎とか軸とかを構えるところからまずはスタートすることも大事だと思います。
この考え方を持てるかどうかで、今後の方向性が大きく変わります。
ゼロに立ち返って、自身の価値観から見直したい方は、
以下のwebセミナーを見てみるとよいと思います。
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