今後もライターとしてやっていけるだろう
と思っている方は危険です。
「ライティングとはどのような仕事か」ということを知っておかないと、この先ライティングの技術がアップしていく事はありません。
そもそも「ライティング」とは何か?
- 「どんな情報を読み手が求めているのか」を調べて理解する
- 収集した情報を、文章として伝わりやすくまとめる
- 読み手の悩みを解消するための手助けをする
- 「読み手の情報集め」を楽なものにする
つまり、
【STEP.1】
ニーズを理解して
【STEP.2】
それに合った情報を集めて
【STEP.3】
文章にまとめて
【STEP.4】
読み手の悩みを解消する
ことこそがライティングであると言えます。
それから単に「情報収集を楽なものにしてあげること」も仕事の一つです。
そのため、
- 教科書や参考書のような文章
- 専門用語ばかりの文章
- 情報を羅列しただけの文章
などはライターが書くべき文章としては相応しくありません。
「読者が求めている情報」は盛り込まれているかもしれませんが、「分かりにくいせいで、読み手の悩みを解決することができない」のでほぼ無意味です。
「相手(読み手)のことを考えて、相手に伝わるように、相手のニーズを満たすように記事を作らなければならない」ということを踏まえると、「ライティングはカスタマーサポートの一種である」と言っても過言ではないのです。
小説の場合、読み手の大半は「読むことで自分の感情を動かしたい」と感じていますから、小説家はそのニーズを満たすことを考えて小説を作っているはずです。
「ネット記事」も「小説」も「読み手のニーズを第一に考えている」という点で共通しています。
クオリティーの高い記事とは?
WEBサイトが無数に存在している中、「多くの人に役立っているサイト」が上位に来ることになります。
そして検索上位10件くらいまでは
- 読み手の悩みを解消できている
- 読み手の悩みを解消するための補助ができている
- 読み手が求めている情報が盛り込まれている
- 読み手のニーズと合致している
- 理解しやすい、読みやすい
- 参考になる情報や、主題を補強する情報もある
などの条件を満たしていると言えます。
キーワードなどの使い方だけで無理矢理検索上位を奪い取っているようなサイトもないわけではありません。
しかし、ネットの普及に伴い徐々に理解しやすい・役立つ記事が多くなり、質の高いサイトがきちんと上位を占めるようになってきました。
それでも読みにくく分かりにくい記事・サイトがまだまだたくさん存在しています。
- 読み手の悩みを解消できていない
- 読み手の悩みを解消するための補助ができていない
- 読み手が求めている情報が盛り込まれていない
- 読み手のニーズとの距離が離れすぎている
- 理解しにくい、読みにくい
- そもそも情報が足りない
といったサイトがいまだに多いです。
実際、ネットサーフィンをしていて
などと感じたことがある方も少なくないはずです。
より良いサイト・記事を作るために
- 読み手が知りたい情報を調べて理解する
- 調べて理解した情報を伝わりやすい記事にまとめる
- 読み手の悩みを解消するための補助をする
- ユーザーの情報集めを楽にしてあげる
ということを意識すると、サイト・記事の質を高めることができます。
当然ですが、やみくもに情報を集めても意味がありません。
インターネット検索などを使えばいくらでも情報が手に入りますが、だからこそ情報を取捨選択(不必要なものを選び捨てる)しなければなりません。
収集した情報をただ書き散らすだけでは「何を言いたいのか分からない」「何が大事なのか分からない」「読む前よりもかえって混乱してしまう」記事になってしまいます。
- 読み手はこの情報を欲しがるか?
- この情報は読み手の悩みを解決するために役立つか?
などのことをきちんと考えてください。
また、何らかのキーワードについて記事を書くときは
- このキーワードで調べているのはどのような人か?
- このキーワードで調べている人はどのような悩みを抱えているのか?
- このキーワードで調べている人は何を考えているのか、どのような感情を抱いているのか?
などを意識してください。
何を書くのか、はっきり意識する
意外と、新聞記事でも「何が言いたいのかわからない」という文章を見ることがあります。ブログやWEBニュースでも、内容が曖昧な記事はよく見つかります。
まずはタイトルや見出しを意識し、これから何を書くのか、自分の中ではっきりさせておくことが重要です。
- 具体的に説明する
- 根拠や理由を書く
- 大事な情報は、丁寧に解説する
- 正しく比較する
- 読者に納得してもらえる情報を揃える
- 結論を書く
情報を羅列しただけで結論が出ていない文章では、読んだ人に「無駄な時間だったなあ…」と思わせてしまいます。
これは、ライターにとっても読者にとっても不幸な結末です。
あいまいな表現は排除する
論文で「だと思います」は使いません。
同じように、記事を書くときは、はっきりと言い切る表現が大切です。
- たぶん○○ということなのでしょう。
- ○○もいいかもしれません。
- おそらく○○になるのではないでしょうか?
これでは、記事の内容が伝わりません。
インターネット上で検索する読者は、判断に迷って、決断するための情報を探しています。
わざわざ時間を割いて記事を読んでくれた人に「結局どうなの?」と思わせてはいけません。
曖昧な表現は求められていません。
憶測や根拠のない文章は、時に無価値を通り越して有害になってしまいます。
題材についてきちんと情報収集し、正しい情報を自信を持って書いてください。
必要のない表現は入れない
ライティングの初心者がついやってしまうのが、「文字数を増やすために、余計な文章を入れる」というミスです。
- 「色々な情報を集めてみたので、ここから紹介していきますね」などの不要な導入部
- 「こんな口コミが見つかりました」から始まる、内容をコピペしたもの
- 商品説明ページを延々と書き写しただけの文章
読者のために必要な表現として、
- 箇条書きや「」など、文章を読みやすくする表現、装飾
- 図や画像など、より内容をわかりやすくする表現
長い文章に価値があるわけではありません。
読みやすくわかりやすい文章を書くことが重要です。
身近な人に添削してもらう
「家族や友人に向けて説明するつもりで書く」とうまく書けます。
それだけではなく、実際に自分が書いた記事を、身近な人に読んでもらうことは、とても勉強になるはずです。
「読みやすい・読みにくい」だけではなく、文章の癖を教えてもらえることもあります。
ライターが指摘されて気づく文章の例として、
- 一つ一つの文が長すぎて、読みにくい
- 「だから」が多すぎる
- SEO対策を意識しすぎて、同じ単語が繰り返されていて読みにくい
- 途中にいらない話が混じっている
身近な第三者に読んでもらい、率直な感想を聞くことは、ライターとしてのレベルアップに繋がります。
この方法は、より品質の高い記事を仕上げたい方に、特におススメです。
ライティングには「コツ」がある
- 何を書くのか意識する
- 曖昧な表現はしない
- 文字数を確保するために、読みにくい文章にしてはいけない
- (レベルアップのためにも)誰かに文章を評価してもらう
「当たり前」と言えるレベルで以上のことを考えることができれば、非常に質の高いサイト・記事を構築していくことが可能となります。
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