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徳田です。
今回はNTTドコモが発表した新しい料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」に関する話題です。
月間30GBまで使える「ギガホ」と、使用するデータ通信量によって4段階に料金が変わる「ギガライト」と一見すると2つのプランになり、シンプルな印象を受けますが実際はざまざまなオプションがあったり、割引の適用が変わっていたりするのできちんと確認しないと痛い目に遭う可能性があります。
新プランのメリットは本当にあるのか?
「携帯電話料金は4割程度下げる余地があるのでは?」なんて政府の人が言ってたことを受けて出てくるプランなので、多くの人は本当に4割料金が安くなるのなら・・・と期待していたかもしれません。
しかし、現実にはみんながその「4割」の値下げの恩恵を受けることが出来ず、契約しているプランなどによっては1割程度だったり、2割、3割程度の値下げにしかならないようで、特定条件を満たしている人にしか最大の恩恵はないというのが現実のようです。
ドコモの全利用者が4割安くなると言いつつも実は恩恵を全く受けられないようだと詐欺ですけど、一部で恩恵を受けることが出来る人もいるとなると100%詐欺だとは言えなくなってしまいます。
ただ本当にその恩恵をフルに受けることが出来る人々がどの程度いるかを明確に数値化して公表するつもりもきっとないでしょう。
一言で言ってしまえば、所詮「いつもの数字のマジックでしかない」のです。
「4割下げる」は「実質0円」と似た感じのインチキ臭い魔法の言葉として今後語られていくことになるでしょうね(笑)。
もしかすると令和初の流行語大賞にノミネートされるかも!?
新プランの落とし穴
おまけに新プランでは端末の割引制度である「月々サポート」も、「docomo with」も消えてしまうので、この新プランに飛びつくと現状では逆に料金が割高になる危険性が高いです。今ドコモを利用している方は要注意です。
ドコモに関しては、シェアパックを出してきたあたりから家族ぐるみでの契約を狙うのが露骨になってきて、一人で契約するとそんなにメリットがない傾向がありましたが、この新プランでもファミリー割引内の音声回線数による割引やドコモ光の契約で割引があるので、一人で契約してもメリットがあまりないのは変わりません。
ドコモのような大手企業でさえこういう看板をかけかえたように見せながらも内部的にはえげつないことをやるわけですから困ったものです。
その上基本的に後出しジャンケンが出来るauもソフトバンクも「ドコモがあれで良いのなら・・・」と追随してくるのは確実でしょうね。どちらもドコモの発表があるまでは追随しない空気感でしたけど何らかの形でプランを揃えてくるでしょう。
寡占状態はやりたい放題でいいなー
ビジネスも競合ひしめくところもあれば、携帯電話会社のように巨大資本も必要、電波の利用にあたってもお役所の認可も必要になると新規参入が非常に困難でほとんどない状況が続けば、現存している残った者たちの勝ちで止まってしまった業界となってしまい、自然と競争がなくなり不健康な状態になります。
でもビジネスとしては既得権益でウハウハ、料金だって無理に下げる必要ないからどこかに右へ倣えでも儲かりっぱなし!驕り高ぶること半端なしです。
かつてはソフトバンクが参入した際業界の慣習を次々に破壊していくように思えましたが、今ではかつてのような何かに抗うような姿勢も完全に消え失せてしまい、いつのまにか既得権益をガッチリと保持していく方に回ってしまいました。
今後新規参入する楽天モバイルも「ソフトバンクがかつてそうだったように威勢がよいのは最初だけ」ってことにならなきゃ良いのですが、そんな新規参入困難で数社で寡占する業界の中で一定のポジションを作ってしまえば、よほどのことがない限りは無駄に競合他社と競争せずに合わせていく方がずっと安泰なのでしょう。
我々個人レベルには到底無理な世界なので目指すべき方向ではありませんが、こういう状態からヒントは得られると思います。
寡占状態ではなくても、「自分にしかこういう切り口の提案はできない」って自分ならでは強みを持てば長く活躍していけるのかなと思います。
追伸:
もう1つ携帯電話会社に対して文句をいうなら、俗にいう「2年縛り」が先月から23ヶ月縛りに変わっている点!!
「2年(24ヶ月)縛りがダメというなら、1年11ヶ月(23ヶ月)縛りにします!」
みたいな小学校低学年レベルの対応がまかり通って許されてるのは何だかなぁと思うわけですよ。結局何の解決にもなってないし、解決しようって気がないのでしょうね。
携帯電話会社は寡占状態を良いことに、顧客や総務省に対してナメきった対応ばかりでやりたい放題やってるなーって思うと腹立たしいですよね。
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