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こんにちは、大宅翔です。今、京都にいます。さすがに外国人の姿が目立ちますね。
多くの観光スポットがあり、相変わらず観光客を惹き付ける力は強いですね。
昨年から今年にかけて、ここ京都では、新しいホテルの開業ラッシュとなっています。
もちろん外国人観光客をターゲットにした事業展開です。
ここ京都で起こっている事態・現在の状況を報告しながら、起業の失敗事例を紹介したいと思います。
民泊先発業者~法的規制は緩和されたけれど...
昨年6月15日から住宅宿泊事業法(いわゆる民泊新法)が施行され,条件が整えば,一般の「住宅」においても届出を行うことにより,「民泊」として営業できるようになりました。
5年ほど前までは、簡易宿泊所的な外国人向けのシェアハウスくらいで、さほど目に付くような動きはなかったのですが、Airbnbの進展とともに一転しました。
旅館業法との狭間(はざま)で、いわゆるヤミ民泊と言われる業者が活動を始めました。民泊の先発業者です。
新業種なので急な規制は難しく、一方で外国人観光客の増加に伴う宿泊施設の不足でその必要性があり、グレーゾーンとして営業できると先発業者は目を付けました。
早いもの勝ちと、市内のありとあらゆる空き住居やマンションの部屋などを業者が一斉に押さえ出しました。そして開業。
第一の壁~京都人
当然、パイの取り合いとなるホテル・旅館業界からの反発は強く、観光都市である京都市に対する発言力も強いのですが、収容力不足の問題も抱えたままであり、規制のための実態調査の時間も必要となります。
そういった中で起きたのが現場での騒音問題とゴミ問題です。
夜中に旅行用のスーツケースを引きずる音が静かな住宅街に響きました。
宿泊後の大量のゴミが道路に放置されてありました。
京都人は、観光客には優しいのです。なぜなら、よそ者がよそ者として行動するからです。
最初は我慢していましたが、そのストレスが溜まると、民泊業者に向けられます。
ここでの業者は、地元の人間でない場合が多いのです。
となると、業者への突き上げが熾烈なものになります。なぜなら、よそ者が入ってきて身内として行動しようとするからです。
京都人は、よそ者に対しては極端な敵意を持ちます。
また京都では、町内会による繋がりも強く、回覧板も手渡ししてますし、町内でお地蔵さんを守っている地縁的なものも未だに多く残っています。
いやはや防衛体制が整っていますね。
さらに、世界に評判のKOBAN(交番)が近くにあることに加え、京都には京都御所があり、また内外の要人の訪問も多いので、警察のパトロールも強化されています。
外国人とのトラブルにも比較的機敏に動いてくれます。
第一次撤退
こうして地元との軋轢、警察の介入など、トラブルの発生は、事業継続に支障を生じ始めました。
また、市の中心部から少し離れた場所では、京都市内のメインの交通手段はバスであるため、特に夜間の移動ではタクシーしかなく、荷物のある外国人観光客には不便で高くつきます。
このような状況は、直ぐにSNSで世界中に拡散します。
あえなく撤退・・・(次号につづく)
京都人に興味のある方は、「京都人は変わらない」村田吉弘著 光文社
電子BOOKででも連休中に読んでみてください。
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