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成功する起業家は考えすぎない

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中山 仁佐
かつては学習塾の教室長。今はマーケティングアドバイザーとしてあちらこちらに奔走中。友人の知人の無謀な起業を阻止・修正を試みるなど、思わぬ方向から仕事が飛んできたり。精神論よりロジカルなノウハウが好きです。

成功する起業家と、成功できない起業家のちがいは?

起業を考えると、色々夢が広がってワクワクしますよね。
今の境遇では実現できないような、自分が成し遂げたいことや理想のライフスタイルがあって、それを実現するために起業を考えているわけですから。

しかし現実には、全ての起業家が成功できるわけではなく、成功できない起業家も中にはいます。
では、起業家の明暗を分ける要素とはいったい何でしょう?

成功できない起業家に足りないものを挙げると…キリがありません。
しかし「コレが欠けていて成功できた例はない!」と断言できるほど決定的なものがあります。

それはユニークなアイデアでも優れた戦略でもありません。
資金? 多ければ大いに結構ですが、大概の起業家はそんなに持ってない場合が多いでしょう。
資金が少なくても成功できた例はいくつもあります。

成功に必要な決定的なもの…
それは「行動力」です!

行動しなければシミュレーションでしかない

どれだけユニークなアイデアも、優れた戦略も、持っているだけでは何も生み出しません。
それを世間に打ち出して初めて損益が発生します。

行動すれば利益ばかりじゃなく、当然のように損害も発生します。
でも損害を恐れて策を練るばかりでは、いつまで経ってもシミュレーションでしかありません。
そしてシミュレーションはどこまでいっても現実とは別のものです。

シミュレーションを否定するつもりはありません。
最悪の場合を想定し、その対策を練ることはとても重要です。
対策を練るのは保険のようなものですね。
使う場面がないのにこしたことはありませんが、かといって保険なしというのはあまりに無謀です。

しかしせっかく練った対策も、行動しなければ何の保険になるでしょうか。
保険をかけたのは行動する際の心配ごとを減らすため。
保険をかけたのなら、あとは動くしかないのです。

成功できない起業家の多くは、ここを勘違いしています。
失敗を避けるためにより良い策を探し求めてばかりいるのです。
「失敗しないこと」を行動の条件とする限り、いつまで経っても彼らは動けないでしょう。

失敗=後退?

ここで成功できない起業家の脳内に何が起こっているか見てみましょう。
なぜ彼らは失敗を極度に恐れているのか。

それは失敗を後退…つまり崖っぷちに向かって進むことと考えているからです。
(単にお客さんに怒られるのが怖いから、というのもあります)
失敗すれば資金が減り、経営が、ひいては生活が危うくなってしまう…
そう思っているのです。

これは短絡的に見れば、まさにその通りです。
失敗すれば、損害が生じます。

しかし長期的に成功する起業家たちは異なる見方をします。
「今回の失敗を分析すれば、次は成功する確率が上がる」
彼らは「成功できない方向性」を1つ潰すことに成功したのです。

これは保険…つまり最悪の場合に備えた対策があればこそです。
対策を事前に立てることができていたからこそ、失敗の損害を抑えて次の手を考えることができるのです。
してみると、やはり「考えること」をないがしろにはできません。

考えたら、考えない

では、成功する起業家に必要な「行動力」は、どのように鍛えればいいでしょうか。
成功できない起業家はまずこれを鍛えなければなりません。

とはいえ、そんなに難しく考える必要はありません。
大切なのは「考えすぎない」こと。
どこまでが「考えるべき」ことで、どこからが「考えすぎ」なのか。
それについて考えてみましょう。

「考えるべき」こととは何か。
先程、例に挙げましたが「行動した結果、起こり得る最悪の場合」です。
行動すれば必ず失敗はあります。
だからこそ「何が最悪」で「その場合は何をすべきか」を考える必要があります。

では「考えすぎ」とは?
それは「すでに決めたことについて、後から色々と考えること」です。

気持ちはよくわかります。
「こう決めたんだけど、状況が変わって新しい要素が出てきて…」という場合も多々あります。
でもそもそも状況は変わるもの。多少の変化は物事を決める際に見越しておきたいところです。
そして余程大きな想定外の要素が出てこない限りは、小さな想定外は無視して行動してしまうべきです。

なぜなら起業家の行動力とは、PDCAサイクルの回転の速さだからです。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)Do(行動)Check(結果の分析)Act(改善)の一連の流れです。
これを回し続けることで、的外れな行動もどんどん現実に対応したものになっていきます。

けれどここで考えすぎると、このサイクルのDにすらたどり着けなくなってしまいます。
Dがないから実際の結果がわからず、改善の仕様もありません。
これで成功しようというのは無謀というものです。

成功する起業家となるためには

成功する起業家は果敢に行動し、良くも悪くも結果を出し続けています。
もしあなたが結果を出せていないのであれば、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

失敗はできるだけ避けたいのが本音ではありますが、全てを避けられるものでもありません。
失敗はあるという前提で対策を練り、あとは恐れずに行動してみましょう。
失敗すればするだけ、あなたは「成功できない方向性」を潰すことに成功します。
手数を増やし、あなたの行動を磨き上げていきましょう。

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中山 仁佐
かつては学習塾の教室長。今はマーケティングアドバイザーとしてあちらこちらに奔走中。友人の知人の無謀な起業を阻止・修正を試みるなど、思わぬ方向から仕事が飛んできたり。精神論よりロジカルなノウハウが好きです。

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